ねむいです
続きに小ネタ
ちいさな大佐が入ってます
原作とついったのroyぼっとの診断結果を混ぜてみた
拍手レス
>03/06 00:52 Rさま
わーい探偵と泥棒にコメントありがとうございますv
近ごろ変なところで迂闊な大佐もえなので(どんなだ)
あんな感じになってしまいましたが きっと敏腕助手がなんとかしてくれるんだと思います←
まるっとあれの続きになるかはわかりませんが シリーズ化したいなあと思っておりますので
気長にお待ちいただければ幸いですv
ちいさな大佐は、朝になるといつの間にか俺の部屋にいる。
お気に入りの場所はパンの入った籠で、ふかふかのパンに挟まれて二度寝するのが最近の楽しみらしい。
おかげで俺は朝のどんなに慌しい時でも、朝食のパンだけは慎重に、これ以上ないほどの細心の注意をもって取り上げることになっていたりするのだが、大佐の寝顔を見ることが出来る貴重な機会なので、実は楽しみな朝の習慣のひとつだ。
「……あれ?」
大佐が定位置にするようになってから柔らかい食パンだけに統一されたパン籠。
今日もそこからそうっとパンを引上げたが、満足そうに眠るちいさな姿が見えない。
一枚ずつ取り去っていっても、気まぐれに齧ったあとも見当たらず、最後の一枚になっても大佐は現れなかった。
視線を落としてテーブルの上にあるコップの中や籠の隙間も除いてみるが、くうくうと気持ちよさそうに寝る姿も、ちまちまとあたりを探検している影も捕まえられなかった。
「大佐ー?」
「ここだ、少尉」
どこからともなく大佐の声がした。
もう一度テーブルの上を見回してみるが、声はせずとも姿が見えない。
灰皿のあたりから聞こえたような気がして目をこらすと、また声だけが聞こえた。
「ちがう。もう少し右だ」
「右?」
声に従って、視線だけを移動させる。
そこにあるのは、半分ほどまで減ったティッシュボックスと、りんごだけで――。
「…………」
ちょっと、何かが齧ったようなちいさな跡を発見した。
「あんたまた勝手に机の上のもん食べて……」
「し、知らんぞ」
少し焦った声と一緒にかさっ、と擦れるような音がして、大佐の痕跡が残るりんごから視線をもう少し左の箱へと戻す。
「私は食べてない」
「……じゃああれはネズミの跡っスかね?」
「ネズミ!?」
瞬間、ふかふかティッシュの寝床から、少しだけ後ろ髪を跳ねさせた頭が飛び出してきた。
「おはようございます、大佐」
「……おはよう、少尉」
少しバツが悪そうに唇を尖らせながらも律儀に返事をしてくれる大佐に笑って、思わずその頬をつついてしまった。
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